鮨 なんば
日比谷のお鮨屋さん、”鮨 なんば”にランチで訪問してきましたので、その情報を共有します!

鮨 なんばとは?
東京ミッドタウン日比谷の3階に店を構える超人気鮨店「鮨なんば」!
阿佐ヶ谷の名店から2018年に日比谷へ移転オープンした2号店で、食べログ評価は驚異の★4.53(2025/06)を誇り、食べログアワードではGOLDを受賞するなど日本屈指の予約困難店として知られたお鮨屋さんです!
大将・難波英史氏の卓越した目利きで選ばれた最高の食材による握りと、多彩なつまみが提供されるとあって、寿司好きなら誰もが一度は訪れたい憧れお店かと思います!
シャリ・酢・ネタへの徹底したこだわり
鮨なんばの真骨頂は、何と言っても“鮨へのこだわり”にあります!
大将の難波さんは「他店にはない武器を持とう」と考え抜いた末、鮨の温度管理という独自のスタイルを生み出したとか!
そのこだわりは徹底しており、一つひとつのネタとシャリの温度を1℃単位で調整♬
来店すると配られるお品書きには、その日提供される握りの種(ネタ)とシャリの温度がそれぞれ記載されています!
例えば雲丹ならシャリ34℃・ネタ14℃というように、素材ごとに最適な温度を研究し尽くして提供しているのです!
シャリへのこだわりも半端ないです!
驚くべきことに、一日に何度も炊き直しているのです!私が訪れた際もシャリを何度も入れ替えており、一回転のお客ごとに最大3回もシャリを炊き直すとか!
これらの積み重ねの結果、目の前で握られた鮨を口に入れた瞬間、シャリとネタがほぼ体温と一体化してふわりとほどけるような感覚は感動的で、“今この瞬間”に食べる鮨が最も美味しくなるよう計算され尽くしているのだと実感しました!
名人大将の人柄と丁寧な所作
カウンター内に立つ店主・難波英史大将は、1974年生まれの東京出身。20歳から寿司職人の道を志し、都内の名店で修業を積んだ末に2007年、荻窪に「鮨なんば」を開業し、日比谷に移転されたという経歴!
そんな難波大将ですが、実際にお会いするとその物腰はとても柔らかく穏やかです。
ネタを出す際には「こちらは○○産の~です」と産地や素材についてそっと教えてくださったり、私が比較的年齢は若いほうなのですが、そんな私の質問にも丁寧に答えてくれます。
握りに集中している間は寡黙に感じられますが、決して怖い雰囲気ではなく、むしろ優しい眼差しと落ち着いた立ち居振る舞いから職人としての品格を感じられました!
洗練された店内とカウンターでの特別な体験
東京ミッドタウン日比谷という商業施設の一角にお店を構えていますが、店内に一歩入るとヒノキの香りが漂う和の雰囲気が♬
席はカウンター8席のみと奥に4席の個室があります。いろいろ情報を調べてみると、個室はOmkaseで募集した新規のお客さんが使うことが多く、カウンター席は常連さんの席となっているようです。
もちろん安心いただきたいのは、どちらの席であろうとも、難波大将に握っていただけるという点です
おまかせコース
おまかせコースは、45,000円 (税込)~ /人(2025/06時点)。はなれ限定の握りのコースも存在しているようです。
おまかせコースは、摘みと握りのコースで構成されます。4貫の追加とウーロン茶1杯とサービス料でで55,000円程度だったかなと!
なかなか席が取れないと思い、この機会に奮発してしまいましたが、追加してよかったと今でも思います。
おまかせコースの内容(ランチ)
いかそうめん
涼しげなガラス鉢に透き通る烏賊の細麺!
つるりと喉を滑る食感が心地よく、キュウリと出汁の旨みが合わさり、とても美味しいです!
いかの甘みも感じられ、夏にぴったりの一品!

煮だこ(神奈川県佐島産)
水と酒だけで柔らかく煮上げた佐島の蛸は、ぷるぷると驚くほど柔らかい歯応え!
噛むほどに滲み出る甘みと旨みは濃厚で、煮汁の風味がそれに重なり、とても美味しい。
わさびの爽やかな香りがアクセントとなり、口いっぱいに幸福で満たされます♪

キンキの煮付け
高級魚キンキを甘辛く煮付けた一品!
箸を入れればほろりと崩れる身は脂がしっかりとのり、口の中でふわっと解けていきます♪
皮目のゼラチン質にも旨みが染み、コクがありつつも優しいお出汁は体に染み渡り、感動もの。

ボタンエビ
透明感ある大ぶりの牡丹海老のとろりと甘い身に、海老味噌・卵・焼いた殻を合わせた濃厚なペーストがたっぷりと!
ぷちぷちとした食感と香ばしい風味が加わり、一口で海老の旨みが炸裂して口いっぱいに甘みが広がる。思わずうっとりする逸品♬

小柱
小ぶりな帆立の貝柱を刻んだ小柱は、噛めばコリッとした歯触りから上品な甘みを感じられます!
お酒によく合いそうな一品です♪

蒸し鮑と肝ソース
柔らかく蒸し上げた鮑は、噛むとムチッとした独特の歯応えで奥深い甘みが染み出してきます!
添えられた肝ソースはクリーミーでほろ苦く、濃厚な磯の旨みが鮑に絡んで極上の相性!
幸せになれる、贅沢な一品です!

うなぎの白焼
荒川の源流の中津川で採れたうなぎ!
ふっくら白焼きにされた鰻は、皮目が香ばしくカリッと焼かれ、身はふるふると柔らか♬
噛むと上品な脂がじゅわっと広がり、とても美味しいです!鰻の概念が変わる逸品!

握りのメニュー
握りに入る前に、シャリとネタの温度が記載されたメニュー表をいただけます♪

白いか 36℃/17℃
白いかの握りは、ネタを17℃にシャリを36℃に冷やして提供。口に入れると温度差が生む不思議な心地よさ♬
細かな包丁で舌触りはねっとり滑らか、噛むほど上品な甘みを感じられます!

平目 36℃/20℃
淡白な平目の握りはネタ20℃・シャリ36℃とやや温かめの組み合わせ!
噛むほどに甘みと旨塩味を感じられ、口の中でとろけていきます…!
また、お米が比較的に固めで個人的に好み!

平貝 37℃/17℃
大ぶりの平貝とシャリとの温度のコントラストが印象的!
歯を入れるとコリッと心地よい弾力あり!

春子 37℃/22℃
春子鯛は、皮目に細かな飾り包丁を入れ一瞬火を通してあり、ほろり柔らかな白身に酢の加減が絶妙で、噛むごとに甘酸っぱい旨みを感じられます!

鯵 36℃/19℃
脂の乗った肉厚の鯵と、生姜と葱の薬味との相性がとても良く、口に入れた瞬間に幸せに♬

北寄貝 36℃/15℃
長万部の北寄貝は、ざくっと歯切れ良い食感から溢れる潮のジュースは濃厚で甘く、まるでフルーツのよう!噛み締めるほどに旨さが増し、貝好きにはたまらない至福の一貫!

鰯 36℃/18℃
鮮度抜群の鰯を16℃、シャリ36℃と合わせた握り!
柔らかな身から溢れるコクのある脂に酢締めのほど良い酸味が調和し、濃厚ながらもしつこさ皆無!
ビジュアルもかっこいい!

鰹 38℃/20℃
鰹の握りは、表面をさっと藁で燻してあるのか、口に入れた瞬間芳ばしい香りを感じられます!
ほんのり塩が乗っており、絶妙に美味しい♬

縞鯵 37℃/22℃
縞鯵は、しっとりと弾力ある白身に上質な脂がのり、噛むごとに上品な甘みとコクを感じられる一貫!
1週間ほど寝かして、血合は完全に取り除いているので、ここまで真っ白だとか♬

赤身 36℃/21℃
大間の生マグロ65kg!
噛むほどに凝縮された旨みとほのかな酸味・甘みが溶け出し、マグロ本来のおいしさを経験できます!

トロ 38℃/25℃
中トロは手巻きスタイルでの提供♬
たっぷりとトロが載せられ、程よくサシの入った身は噛んだ瞬間ふわっと解け、最高の手巻きでした♬

小肌 36℃/19℃
小肌は、しっかり酢締めされていますが、まろやかな酸味で旨みを感じられます♪
過去一で美味しい小肌でした!

大トロ★追加
追加でお願いした大トロは、見るからに芸術的なサシが入った最高峰の一品♬
口に運べば体温でスッと溶け、濃厚な脂が甘く広がり、舌が歓喜するようなとろけ具合!
シャリとの温度バランスも完璧で、一瞬で消えてしまう儚さにびっくり!
マグロのシャトーブリアンとも言うべき贅沢な味わいです♪

雲丹 34℃/14℃
雲丹は、クリーミーで甘く、磯の香りがふわりと鼻に抜ける贅沢な味わい!
今にもこぼれ落ちそうなくらい盛られており、贅沢な1貫!

真いかとげそ★追加
追加の真イカは、胴の身は弾力があり噛むほど甘みが増します!一貫にイカ一杯使う贅沢なお鮨です♪
げそはサービスしていただき、食感がコリコリとしており、とても美味しいです♪


新子★追加
夏季限定の新子は、小肌の幼魚を4枚重ねた貴重な一貫!
小ぶりな身は酢締めも穏やかで、ほんのりとした酸味と甘みが上品に調和し、とても美味しいです!

くじら★追加
追加の鯨は、北大西洋で採れた、ニタリクジラ!
クセを感じさせない上品な獣香と濃厚な旨みが広がり、とても美味しくいただけました!

穴子 38℃/36℃
コース締めのお鮨は穴子!
ほろほろに煮炊きされた穴子は、ふんわりトロトロに!甘辛いタレがほんのりと塗られ、噛むと蕩ける身から優しい甘みと海の旨みが染み出し、口いっぱいに幸福が訪れます!

玉
デザート代わりの玉子焼は、しっとりきめ細やかなカステラのような口当たり!
もはやデザートです♪

キンキの赤だし
最後のキンキの赤出しは、コク深い赤味噌にキンキの骨から出た出汁が溶け合った贅沢な椀物!
一口すすると、味噌の香ばしさと魚の旨みが身体に染み渡り、ほっと安堵するような優しい味わいでした♬

鮨 なんばの内観
私が案内された奥まった個室は、カウンター4席の落ち着いた空間でした!
木のぬくもりが感じられる造りで、とても素敵な雰囲気♬


最後に
日本でのかなり有名なお店ということもあり、訪問自体が難しいというのが現状かと思います。
私が知っている限り、訪問方法は3つ!
1. 鮨 なんばの常連さんに連れて行ってもらう
2. Omakaseで不定期に案内される枠を掴み取る
3. クレジットカードでの専用の枠を掴み取る
おそらく常連との知り合いがいない方がほとんどだと思いますので、2のOmakaseの枠をつかみ取ることが一番可能性が高いのかなと思います!
3については、アメリカンエキスプレスなどの一部のクレジットカードでごくわずかに不定期に募集されるのですが、Omakaseよりもつかみ取る難易度がかなり難しいです。
ちなみに私は、Omakaseから予約しました!
ぜひ日本の超有名お鮨屋さんに訪問してみてください!