Café de la Paix(カフェ・ド・ラ・ペ)


「インターコンチネンタル パリ ル グラン」に宿泊し、館内併設の伝統あるレストラン「カフェ・ド・ラ・ペ(Café de la Paix)」で念願の朝食ビュッフェを体験!
オペラ座ガルニエ宮の目の前という絶好のロケーションに位置し、創業1862年のカフェ・ド・ラ・ペはパリでも指折りの老舗カフェレストランです!
本記事では、この歴史的カフェでの朝食体験を、館内の雰囲気やビュッフェ内容、名物ミルフィーユの味わいまでたっぷりとレポートします!
※本ブログで記載の写真は、著者が自身で撮影したものです
インターコンチネンタル パリ ルグランの宿泊記を見たい方は下記に記載していますのでぜひ!
カフェ・ド・ラ・ペの歴史 – 19世紀創業、文化人に愛された伝説のカフェ


カフェ・ド・ラ・ペの創業は1862年、当時の皇帝ナポレオン3世統治下でパリ大改造が進む中、世界各国の賓客をもてなすために豪華ホテル(現在のインターコンチネンタル・ルグラン)と同時に開業!
場所はオペラ座のすぐ隣、オペラ広場に面した一等地。実はオペラ座ガルニエ宮(1875年完成)よりも古い歴史を持ち、開業当初は「オペラ座のホテル」と呼ばれて音楽会やバレエ愛好者たちの社交の場になっていたとか♬
歴史を紐解くと、このカフェがいかに当時の文化人たちに愛されてきたかがわかります。ヴィクトル・ユーゴーやエミール・ゾラ、ギ・ド・モーパッサンといった文豪、オスカー・ワイルドやマルセル・プルーストといった海外の作家まで、その名だたる常連客の顔ぶれに驚かされます
また、オペラ座のバレエマスターであったセルジュ・リファールや音楽家のチャイコフスキーなど芸術界の著名人も足繁く通ったとか♬
さらに、ここカフェ・ド・ラ・ペは史上初の映画上映が行われた場所の一つとしても知られていますよ!
豪華絢爛な内装と朝の雰囲気 – 「オペラ座のカフェ」で過ごす優雅な時間

店内に一歩足を踏み入れると、まるでタイムスリップしたかのような豪華絢爛な空間に心を奪われるかと!
内装はフランス第二帝政期(ナポレオン3世時代)の様式で統一され、至る所に施された金色の装飾と美しい天井画(フレスコ画)が♬


朝食会場となっている主ダイニングは天井がとても高く、壁一面に大きな鏡や大理石の柱、クラシックなシャンデリアが輝き、19世紀の宮殿さながらの優雅さ!
写真のように、天井いっぱいに描かれた空と雲のフレスコ画が朝の光に照らされて幻想的な雰囲気を醸し出していました!


しかし格式ばった堅苦しさはなく、むしろ朝のカフェには比較的穏やかな雰囲気です!というのも、広々とした空間と自然光のおかげでとても開放的ですし、スタッフの対応もフレンドリー!
私が訪れた際も、近くのビジネスマン風の紳士や、観光で訪れたらしいカジュアルな服装のゲストも混ざっていたりと、誰もが思い思いに優雅な朝の時間を楽しんでいる様子でした!
席はテラス席と室内席がありますが、ビュッフェを利用する場合は天井画のあるメインダイニングに案内してもらえます!
実際、スタッフに「ビュッフェ利用」と伝えると、美しい装飾天井の下にあるビュッフェ台近くのテーブルに通されました!
朝食のみの利用で訪れる地元の方はテラスでカフェオレとクロワッサンだけ、なんてこともできるようですが、せっかくならこの華麗な空間で朝食ビュッフェを満喫できるのは格別です!


スタッフの方々はとてもプロフェッショナルで親切です!
入店時から笑顔で迎えてくれ、席に着くとすぐに「オレンジジュースはいかがですか?」とフレッシュジュースとコーヒー/紅茶のオーダーを取ってくれます!
スタッフは常に周囲に目を配っていて、カップが空きかけるとすぐお代わりを注ぎに来てくれたり、「他に何かお手伝いしましょうか?」と声をかけてくれたりと至れり尽くせり♬


インターコンチネンタル・ルグランでは日本人客のために日本語案内の用意、日本語対応スタッフの配置など万全のホスピタリティ体制を整えているとか!
海外旅行で言葉の不安がある方でも、ここなら安心して過ごせると感じます!仮に、その場に日本語対応のスタッフが居なかったとしても、丁寧に優しく教えてくれるので、ご安心を!
パリ随一の朝食ビュッフェ – 洋食・和食・中華まで揃う充実の内容

お待ちかねの朝食ビュッフェの内容!
カフェ・ド・ラ・ペの朝食ビュッフェは評判どおり非常に充実しており、フランスの伝統的なコンチネンタルブレックファストから各国の料理までバラエティ豊かな品揃え♬
ビュッフェ台は大きく分けて冷菜・シリアル類コーナー, パン・ペストリーコーナー, 温かい料理コーナー, ドリンク・デザートコーナーという配置ですね!




冷菜・シリアル類では、新鮮なフルーツ各種(メロン、スイカ、キウイ、ベリー類など)が色鮮やかに盛られ、ギリシャヨーグルトやコンポート、グラノーラやコーンフレークといったシリアル類も並んでいました!
フルーツはどれも熟して甘く、とりわけ南仏産オレンジのフレッシュジュースは爽やかな酸味と甘みで体が目覚めるようでした。



加えて、チーズやハム、スモークサーモンなどのシャルキュトリーも豊富に揃っています!
フランス各地のチーズ(ブリーやコンテチーズなど)が一口サイズにカットされ、プロシュットやサラミ、ロースハムといったお肉料理もあり、朝からワインが欲しくなるラインナップ♬





パン・ペストリー類はさすがフランス、と感激する品揃え!
大きな籠には焼き立てのクロワッサン、パン・オ・ショコラ、パン・オ・レザンなどのヴィエノワズリー(菓子パン)が山盛りに用意されています!
クロワッサンはバターの香りが芳醇で外はパリパリ、中はしっとりふんわりとしており、絶対に食べたほうが良い一品です!
トースト用に各種ジャムやハチミツ、発酵バターも用意されていて、パン好きには天国のようなコーナー!


温かい料理も種類が豊富で驚きました。スクランブルエッグやベーコン、ソーセージといった定番の温菜はもちろん、マッシュルームのソテーやトマトのグリルなど野菜の温料理もあります!
さらにシェフ常駐のエッグステーションがあり、好みのスタイルで卵料理を作ってもらえます!
私は、エッグベネディクト(イングリッシュマフィンの上にポーチドエッグとオランデーズソースをのせたもの)をオーダーし、シェフ特製の濃厚なオランデーズソースが朝から贅沢な味わいでした!
さらに特筆すべきは、各国のゲストに配慮した和食・中華メニューも揃っていたことです!ビュッフェ台の一角には和食コーナーがあり、なんと白いご飯にお味噌汁、焼き鮭、海苔、沢庵や梅干しまで用意されていました!(写真撮り忘れました!)
ビュッフェ利用者には、最初にポットサービスでコーヒー紅茶が提供される他、好きなだけジュースや牛乳、カフェラテなどを注文可能!
名物「伝統のミルフィーユ」を朝から味わう贅沢

そしてカフェ・ド・ラ・ペといえば忘れてはならないのが、看板デザートである「伝統のミルフィーユ」!
創業以来の定番スイーツとして有名で、バニラ風味のカスタードクリームをサクサクのパイ生地で幾重にも重ねたミルフィーユは、パリでも指折りの逸品と言われます!
通常はデザートタイムや食後にいただくケーキですが、宿泊者向けの朝食ビュッフェでもこの自慢のミルフィーユを楽しめるとあって、私は朝からデザートコーナーに直行!
2025年現時点では16ユーロ(日本円で2,500~3,000円)のミルフィーユが食べ放題って本当にびっくりします!

ミルフィーユは、幾重にも重ねられたパイ生地はキャラメリゼされて香ばしく、たっぷり挟まれたバニラ香るカスタードクリームはリッチなのにくどさがありません!
表面の粉砂糖とヘーゼルナッツのトッピングが上品な甘さを添えています。フォークを入れるとパイ生地がパリッと心地よい音を立て、クリームとともに口に運ぶと……思わず笑みがこぼれる美味しさ!
朝からケーキなんて贅沢かな?と思いつつ一口食べるとスプーンが止まらなくなり、ペロリと完食してしまいました!デザート類は他にもミニサイズのタルトやアップルパイなど数種類並んでおり、甘い物好きには夢のようなビュッフェかと!
まとめ – パリのホテル朝食に迷ったら「カフェ・ド・ラ・ペ」のビュッフェがおすすめ
インターコンチネンタル パリ ル グランの「カフェ・ド・ラ・ペ」は、パリのホテル朝食ビュッフェの中でもトップクラスの内容と優雅さで、大変満足度の高い体験でした!
パリ旅行中、「せっかくなら贅沢な朝食を楽しみたい」「有名ホテルの朝食ビュッフェを体験してみたい」という方には、カフェ・ド・ラ・ペの朝食ビュッフェは自信を持っておすすめできます!
宿泊者でなくても外来利用が可能なので、朝の予定に余裕がある日にはぜひ足を運んでみてください!
平日は7:00~10:30、週末は~11:00まで営業しています!人気のため遅めの時間に行くと料理が品切れになることもあるようなので、早めの来店がおすすめです!
インターコンチネンタル パリ ルグランの宿泊記は下記はに記載しています!
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