InterContinental Paris – Le Grand


パリのインターコンチネンタル パリ ル グラン(InterContinental Paris Le Grand)に1泊滞在しましたので、その情報を共有します!ジュニアスイートでラウンジ付きの部屋に宿泊しています!
オペラ座(ガルニエ宮)正面という抜群のロケーションに建つこのホテルは、世界で最も美しいホテルの一つとも称される格式高い5つ星ホテルです!
150年以上の歴史を持ちながら2021年に改装を終え、古き良き優雅さと現代的な快適さを兼ね備えているだけではなく、日本人スタッフの常駐や和朝食の提供など日本からのゲスト対応も手厚く、実際私が宿泊中にも日本人ゲストを見かけるほど、日本人旅行者にも人気と安心感のあるホテルでした!
本記事では、インターコンチネンタル ル グランの魅力を、ホテルの歴史的背景や館内施設、そして実際に宿泊した客室体験を交えてご紹介します(※クラブラウンジや朝食(カフェ・ド・ラ・ペ)については別記事で詳しく触れる予定です)!
※本ブログで記載の写真は、著者が自身で撮影したものです
ホテル概要:オペラ座の隣で息づく伝統とモダン


インターコンチネンタル パリ ル グランは、パリ9区オペラ座前のオペラ広場に位置するIHGグループのラグジュアリーホテルです
開業は1862年で、当時ナポレオン3世の后ウジェニー皇后の後援により誕生したホテル!
19世紀当時の豪奢な建築様式(第二帝政様式)で建てられ、館内には赤絨毯の階段やシャンデリア、金色の装飾が配されるなど歴史の重みと美しさが至る所に♬


入口からとても素敵ですよね♪
まるで映画のワンシーンに迷い込んだかのような華やかな世界観で、開業以来ヨーロッパ各国の貴族や著名人たちが利用してきたとか!
館内施設も充実しており、伝統あるレストラン「カフェ・ド・ラ・ペ」や自然光あふれるガーデンラウンジ「ラ・ヴェリエール」、“SPA(スパ)”やフィットネスジムまで備えています!
単なる観光の拠点に留まらず、ホテルで過ごす時間そのものが特別な思い出になるような、パリを代表するラグジュアリーホテルかと思います!


左側は、入口を入るとすぐに出迎えてくれるパンダと、右はラ・ヴェリエールにあるクマさん♬
150年超の歴史:万博の迎賓館から文化人の社交場へ
ル グランホテル(旧称:グランド・ホテル)は、その歴史もすごいです!
正式開業は1862年5月5日。当時パリで開催予定だった1867年の万国博覧会に訪れる世界各国の賓客をもてなす使命を帯び、ナポレオン3世の肝煎りで誕生!
開業式典にはウジェニー皇后自らが臨席し、作曲家オッフェンバック指揮のオーケストラが祝宴を彩ったと伝えられています!
ホテルはオペラ座が完成するよりも前にオペラ広場の新興地域に建てられたため、当時「オペラ座のホテル」と呼ばれて社交好きのパリ市民や音楽・舞台芸術を愛する人々の溜まり場にもなったそうです!
その後、隣にオペラ・ガルニエ宮(現在のオペラ座)が1875年に完成し、ル グランホテルとオペラ座はパリの文化の中心としてともに歩み始めました。


19世紀後半から20世紀初頭にかけて、館内のカフェ・ド・ラ・ペ(Café de la Paix)はパリ文化人の社交場とか(上の写真)!
ここで世界初の映画上映が行われたり、文豪オスカー・ワイルドやモーパッサン、マルセル・プルーストらが常連として談笑したという逸話も残っています!
ヴィクトル・ユゴーがこのホテルで晩餐会を催し、女優サラ・ベルナールが併設の宴会場で歌声を披露したこともあったとか!こうした数々のエピソードが示すように、ル グランホテルはパリの芸術・文化と深く結びついた存在として愛されてきました証かと思います!
2003年から2004年にかけて一度大規模改修が行われ、建築当時の第二帝政様式の意匠を忠実に再現する形でリニューアルオープンしていま!直近では2021年にも客室を中心としたリノベーションが完了し、館内設備の近代化とデザイン刷新が図られました!
長い歴史を大切に守りつつ、常に新しい時代のニーズに合わせアップデートを重ねている点にも、このホテルのすばらしさを感じます。まさに伝統と革新のバランスが取れた唯一無二の存在だと思います!
ガラス屋根のラウンジ「ラ・ヴェリエール」で優雅なひととき

チェックインを済ませ、そのまま奥へ進むと目に飛び込んでくるのが「ラ・ヴェリエール(La Verrière)」と呼ばれる開放的な空間!
フランス語で「ガラス張りの大屋根」を意味する名のとおり、上部は全面ガラス天井になっており、燦々と差し込む自然光が広い空間いっぱいに満ちています!吹き抜けのアトリウムには背の高い観葉植物や美しい生花が各所に飾られ、パリ中心地にいることを忘れるような緑あふれるオアシスのような癒しの空間に!


昼間はカフェとしてランチやアフタヌーンティーを楽しむことができ、宿泊客だけでなく外来のゲストも優雅にお茶やカクテルを楽しむことができます!

私が訪れた際には、ラウンジ中央に可愛らしい動物の彫刻オブジェが展示されていました!


「ラ・ヴェリエール」でぜひ体験してほしいのは、ガラス天井越しに仰ぎ見るパリの空!
昼間は明るい陽射し、夜には月明かりが降り注ぎ、時間とともに移ろう光を感じながら過ごすひとときは格別ですよ♪
機会があれば、ここでアフタヌーンティーをいただいたり、夜にシャンパンを傾けたりと、ぜひ贅沢な時間を過ごしてみてください!
壮麗な宴会場「サロン・オペラ」:特別に覗いた歴史的ボールルーム

館内見学でぜひ紹介したいのが、ホテル自慢のボールルーム「サロン・オペラ(Salon Opéra)」です!
先ほどのラ・ヴェリエールを抜けて豪華な通路を進むと、突如目の前に現れるのがこの絢爛豪華なパーティー会場!
高い天井から吊るされた巨大なクリスタル製シャンデリアが眩いばかりの輝きを放ち、四方の壁面や天井は精緻な彫刻や金箔装飾、鏡で飾られています
まさに息を呑む美しさで、まるで19世紀の舞踏会にタイムスリップしたかのような気分になります。実際、このサロン・オペラもフランス政府によって歴史的建造物に指定されており、建設当時の内装が大切に保存されているのです!




私が宿泊した日はたまたま昼間にイベント利用が入っており、通常は見学できないところでした。しかしスタッフの方に無理をお願いしたところ、イベント終了後の片付け時間に特別に中を見せていただくことができました!(ホテルの方々のご厚意に感謝!)
中に足を踏み入れると、その豪華さに改めて圧倒されます(写真だと伝わりづらいかな。。。?)
黄金に輝くホール内には音の反響も美しく響き渡り、往時にはここでコンサートや舞踏会が開かれていたのだろうと想像すると鳥肌ものです!
実際、「パリで最も有名な宴会場」とも評され、多くのガラパーティーや結婚式の舞台として利用されています!
信じられないくらい綺麗なんですよね…




こちらは、サロン・オペラの横に併設されている部屋です!
ホームページ見ても何の部屋かわからなかったのですが、待合室として使われているのかな?それとも食事用?
いずれにしても荘厳な雰囲気でとても素敵でした!
こちらもサロン・オペラを見学させてもらったときに伝えれば見せてもらえると思います!
サロン・オペラは宿泊者といえどもイベント等がない時でなければ開放されていないため、常時自由に見学できるわけではありません。しかし、もし宿泊時にイベント使用の予定がないようであれば、スタッフにお願いして見せてもらう価値は大いにあるかと!
鏡越しに無限に続くように見える空間や、絵画のように美しい天井画など、隅々まで芸術品さながらのホールは必見です。
「ここで踊った人々がいたのか…」と思いを馳せるだけでロマンを感じる特別な空間でしたので、興味のある方はぜひホテルの方に相談してみてください!
ジュニアスイート:プレミアム オペラビュー・バルコニー付き

クラブラウンジアクセス付きのジュニアスイート(2ツイン プレミアム オペラビュー バルコニー客室)を利用しました!
文字どおりオペラ座を真正面に望むバルコニー付きのお部屋で、ツインベッド+エキストラベッドを入れて3名でも十分な広さがありました。
部屋に入った瞬間の第一印象は、「思ったよりモダンで落ち着いた雰囲気!」ということ!白とグレーを基調にまとめられたインテリアで、クラシック一辺倒というよりは上品なコンテンポラリーデザインが採り入れられていました。


実はル グランの客室は改装後に複数のカラートーンでデザインが分かれており、青をアクセントにした部屋や、赤やゴールドを基調にしたよりクラシカルな雰囲気の部屋もあるようです!
その中で私たちのお部屋は淡いグレー&ホワイトで統一されていたため、とてもエレガントで清潔感のある空間に感じられました!天井や壁面の装飾モールディングなどに歴史的建築らしさは残しつつ、ソファや調度品は現代風のシンプルな意匠なので、「古さ」は全く感じないです!
お部屋の広さ自体もパリ市内では破格で、天井も高く開放的♬
実はこのホテル、1階(フランス式の2階)の天井高さが最も高く、上層階になるほど少しずつ低くなるという造りになっています!
昔の貴族はエレベーターのない時代、わざわざ上階まで上がらなかった(=下層階ほど上流階級向けに贅沢に作られた)ためとも言われますが、いずれにせよヨーロッパの伝統的ホテルらしいエピソード!
私たちの部屋は中層階でしたが、それでも天井高は充分で圧迫感は皆無。窓が大きいこともあり、より広々と感じられました。

ベッドはツインサイズながらゆとりがあり、マットレスもふかふかで極上の寝心地で!
夜間は外からの騒音もほとんど気にならず、静かな環境でぐっすり休めました!ターンダウンサービス(就寝前のベッドメイキング)も行われ、照明が間接ライトに切り替えられた落ち着いた雰囲気の中で快適な夜を過ごせました!

バスルームは大理石張りで広々としており、クラシカルな猫足のバスタブと独立式のシャワーブースが備わっています!
バスタブに浸かりながら、木製の扉を開けるとバルコニー越しにパリの街並みを眺められるようになっており、まさに至福のバスタイムを楽しめます!湯船用のバスソルトも置かれていたので、疲れた身体をゆっくり癒すことができます!



洗面台はダブルシンクで大理石カウンターも広く、3人分の洗面用具を置いても余裕のスペースで!
トイレはバスルームとは別に独立してあり、プライバシーも確保!
バスアメニティは、Anne Semonin Paris(アンヌ・セモナン)というパリのスパ発のラグジュアリーブランドのもの!
柑橘とハーブがブレンドされたような上品な香りで、シャンプー・コンディショナーは髪がしっとり滑らかになる質の良さ! ボディローションもべたつかず肌にスッと馴染み、滞在中ずっと愛用してしまいました。その他、歯ブラシやシェーバーなど基本的なアメニティ類も一通り揃っています。バスローブやバススリッパもふかふかで上質なものが用意されており、さすがのクオリティでした!

ウェルカムスイーツも置いてありました!みずみずしくてとても美味しかったです!


セーフティボックスやアイロンサービス完備、ネスプレッソのコーヒーメーカーと湯沸かしケトル、ミニバーももちろん備わっています!ミニバー内のソフトドリンクは有料ですが、チェックイン時に「ミネラルウォーターは無料でお取りください」と案内があり、エビアンのボトルウォーター等を人数分サービスでいただけました。なお冷蔵庫内の有料センサー式ドリンクを動かさずとも、自由に使える空きスペースが少し確保されていたので、持ち帰ったスイーツなどを冷やすのにも助かりました!
そして何より特筆すべきは、窓の外に広がるオペラ座ビューです!
と言いたいのですが、 バルコニーに一歩出てみると、目の前の道路を挟んですぐにパリ・オペラ座(ガルニエ宮)があるのですが工事中で写真を撮り忘れ….ちょっと残念でしたけど仕方ないです…
立地と利便性
インターコンチネンタル ル グランは、セーヌ川の北側の位置しており、徒歩10分~15分でルーブル美術館などにアクセスできる距離で、かなり便利な場所にあります!
地下鉄8号線・9号線のオペラ駅やRER-A線のオベール駅、さらにロワシーバス(空港バス)の発着するオペラ停留所も徒歩2~3分と、空港アクセスから市内観光まで非常に便利です!

ルーブル美術館に向かう途中には、美味しそうなパン屋さん(インスタでバズっているらしい)だったり、クッキー屋さん(la cure gourmande)がありました!クッキー屋さんは、自分用のお土産でも良いし、バラマキ用でも喜ばれるかも!
なので、お散歩しながらルーブル美術館まで行ったりするのがお勧めです


ホテルの北側には、Galeries Lafayette Haussmannという百貨店もあり、こちらも素敵です(上写真)!
携帯で撮った写真なのですが、被写体が素敵すぎて、プロ並みの素敵な写真が撮れた気がします(笑)
インターコンチネンタル パリ ル グランの朝食
内併設の伝統あるレストラン「カフェ・ド・ラ・ペ(Café de la Paix)」での朝食ビュッフェについては、以下の記事で体験記を記載していますのでぜひ見てみてください!
宿泊を終えて:伝統的な「贅沢」と現代的「快適」が融合した唯一無二の滞在
一晩の滞在でしたが、インターコンチネンタル パリ ル グランは期待以上に素晴らしいホテルでした!
クラシックな内装の重厚感や歴史的価値には圧倒されつつも、実際の滞在は現代的な快適さに満ちており、不便さや古さを感じる場面は全くありませんでした
スタッフの方々のサービスも洗練されていながら程よくフレンドリーで、必ず私の名前読んだうえで、コミュニケーションを取ってくれるなど、格式高いホテルでありながら居心地の良さがありました(「親しみやすくプロフェッショナルなスタッフ」と評されるのも納得です!)
今回はクラブラウンジや併設の老舗レストラン「カフェ・ド・ラ・ペ」での朝食について詳しく触れませんでしたが、それらもまた別の記事でご紹介します!
パリの歴史に浸りつつ贅沢な時間を過ごしたい方、IHG Oneリワーズのポイントや特典を活用して優雅な滞在を狙いたい方には、ぜひおすすめしたいホテルです!
私自身、チェックアウトの日には名残惜しさでロビーを振り返ってしまったほど。またパリを訪れる際には、インターコンチネンタル ル グランでの滞在を是非とも再訪したいと思います!
下記に、エールフランスのビジネスクラスの体験記やTipsを記載した記事を書いています!こちらは、あえてビジュアルよりも情報量多めで記載しています(特に往路)!初めてフランスに訪れる方、海外に慣れていない方読んでみてください!
下記は、パリで訪れた超人気フレンチの Guy Savoyについて記載した記事です!とても高級ですが、非常に良い思い出になるのでぜひ訪問してみてください!