【すし 良月 in 広尾】若き匠が織りなす伝統と革新の鮨♬

Gourmet

すし 良月(あきら)

広尾のお鮨屋さん、”すし 良月”にランチで訪問してきましたので、その情報を共有します!

すし 良月とは?

「すし良月(あきら)」は、かねてより鮨好きの間で「予約困難店」として名高く、一度は訪れたいと憧れていたお店♬
若干30代前半にして店を率いる前岩和則大将の鮨は、感動的なものばかりです!

大将・前岩和則氏の経歴と所作

前岩和則大将は、和歌山県出身の大将は18歳で上京し、名店「すし匠まさ」で研鑽を積んだ方!
さらに異色ともいえる中華料理店「茶禅華」で1年間みっちりと修業を積んだ後、2019年11月、わずか28歳で独立し「すし良月」を開業!
こうした和食と中華双方の名店で培った経験により、「すし良月」では古典的な江戸前の技法を大切にしつつも、蒸し寿司のような独創的アレンジを取り入れコースの緩急を演出するなど、素敵な体験を提供しています!

大将の人柄は終始謙虚で丁寧な印象!
物腰は柔らかく、お客様への気遣いも♬カウンター越しに交わす笑顔と言葉遣いからは誠実なお人柄がにじみ出ており、礼儀正しい中にも和やかな雰囲気!
握りに向き合う所作にも大将の真摯な姿勢が表れていて、ネタを手に取る動作からシャリ合わせ、そして握りをそっと板に置くまで、一連の動きに無駄がなく美しいリズム!
手さばきは素早いのに決して粗さを感じさせず、一貫ごとに愛情が込められているのが伝わってきます!

ちなみに、店名の「良月(あきら)」は、大将のお祖父様の名前に由来するそうです!
そんなエピソードからも、大将の謙虚でひたむきな人柄が感じられ、胸が温かくなりました!

鮮度抜群のネタと丁寧な仕事

「すし良月」の魅力を語る上で欠かせないのが、ネタの鮮度とそれを支える丁寧な仕事ぶり!
少なくとも私が訪れた日は、ほぼすべての魚介が朝獲れのものばかり♬
お弟子さん?が多くいることもあり、毎朝車で新鮮な魚介を仕入れに行けるようになったとか!

また、鮨の要であるシャリにも大将のこだわりが♬
前岩大将の故郷・和歌山県産の赤酢を用いたシャリはネタとも合いまろやかな印象!
一口頬張ると、赤酢ならではのほのかな旨味と塩味が感じられ、後味はシャープに切れながらも米の甘みを感じられます!

おまかせコース

2025/06現在、コースは2種類となっています!
①おまかせ握り:28,600円 (税サ込)~ /人
②つまみと握りのおまかせ:44,000円 (税サ込)~ /人

今回、私が体験したのは②つまみと握りのおまかせコース!
追加で2品とお茶2杯で、45,000円くらいでした!

つまみと握りのおまかせの内容(ランチ)

蒸し黒鮑

じっくり蒸し上げることで驚くほど柔らかに仕上げられています!
適度な弾力があり、噛むほどに上品な磯の香りと濃厚な旨味がじんわり広がり、思わず瞳を閉じて味わいたくなる逸品♬
濃厚な肝ソースも格別です!

鮑の出汁と紫雲丹のいちご煮風

鮑の出汁と紫雲丹のいちご煮風の椀物からは、磯の香りが感じられます!
澄んだ黄金色の出汁にとろけるような紫雲丹が浮かび、海の幸を静かに味わいながらも心温まる椀です!

真蛸

こちらの真蛸は、朝獲れの真蛸!
半生で提供され、驚くほど柔らかく瑞々しい歯ごたえ!
噛むほどにほのかな甘みが染み出し、感動的に美味しいです。
シンプルな調理だからこそ素材の良さが際立っているかと♬

金目鯛

朝獲れの金目鯛を頂ける贅沢さ♬
透明感のある白身にはほんのり甘みが宿り、噛みしめると上質な旨味を感じられます!
皮目を少しあぶっているのか香りもまたよい!

ノドグロとすっぽんの煮凝り

神経締めのノドグロとすっぽんの煮凝りでは、朝に神経締めした新鮮なノドグロをすっぽんの滋味あふれる煮凝りとともにいただく一品!
プルプルと震える琥珀色の煮凝りは口の中でじんわりと溶け、濃厚な出汁の旨味が最高に美味しいです!
質な脂を湛えたノドグロの身と相まって、お酒も進みます♪

半生仕上げのばちこ

半生仕上げのばちこは、日本酒の肴として知られるナマコの卵巣を干した高級珍味「ばちこ」を半生で仕上げた逸品!
凝縮された海の旨味がねっとりと舌に絡み、ほのかな塩気と内臓由来の旨みが最高!

ボタン海老

ボタン海老は、目の前で焼いてくださり、焼き立てをいただけます!
大ぶりの海老で、ひと口噛めば濃厚な旨味が口いっぱいに広がります

毛蟹のしゃぶしゃぶ(すっぽん出汁)

毛蟹のしゃぶしゃぶ(すっぽん出汁)は、煮立つすっぽん出汁と蟹肉を一緒に頂くスタイル♬
すっぽん由来のコク深い出汁が毛蟹の繊細な旨味を包み込み、ほっこりします♪

中トロ

中トロ(握り)は、赤身と脂が絶妙に交じり合った旨さです♪
舌の上でゆっくりと解けるような食感で、ほんのり温かい酢飯とわさびの香りが旨みを支え、後味は驚くほどさっぱり!
口の中で幸せが満ちていくような一貫♬

大トロ

大トロ(握り)は、一口で至福を覚える極上のひと品!
霜降り状の脂が舌の上で瞬く間にとろけ、濃厚な甘みが洪水のように押し寄せます!
それでいて嫌みのない上品さを保ち、ほんのり温かな酢飯と相まって、まろやかな旨味の余韻が長く続きます。

赤身

赤身は、醤油ダレを刷毛でそっと一塗りしただけという繊細な味付け!
鮮やかな赤身の旨味はそのままに、ほんのり染みた醤油の香ばしさが良い感じ♬

アオリイカ

アオリイカは、朝に神経締めした鮮度抜群の一貫!
透明感ある身には細かな包丁が入れられ、口に含めば驚くほど柔らか!
最初はほんのりコリッとした歯ざわりから、ほどけるようななめらかな舌触りへ移ろい、イカ特有の甘みを感じられます♪

鯛の握りは、鮮度の高さを感じる引き締まった食感が特徴!
噛むとプリプリと弾む歯応えが心地良く、噛みしめるほど上品な甘みと旨味がじんわり滲み出ます!

活け締めの白甘鯛

白甘鯛は、丁寧に寝かせて旨味を引き出した握り!
艶やかな白身は厚めに切られ、しっとりとした舌触りでじゅわっと上質な脂が!
控えめな酢飯の酸味との調和も見事で、噛み締めるごとに幸せを感じられます!

鯵の握りは、神経締めで鮮度抜群!
銀色に輝く身はほど良く脂が乗り、噛むごとにコクのある旨味が滲み出ます!
新鮮だからこその臭みの無さと力強い旨味に、感動!

鳥貝

淡路産鳥貝の握りは、大ぶりで肉厚な身から弾ける鮮烈な海の風味が魅力!
ぷりっとした歯ごたえと共に、噛むほどに磯の甘みが染み出してきます!
一瞬舌の上で踊るような新鮮さで、噛み締めるたびに貝の旨味が♬

毛蟹の蒸し寿司

毛蟹の蒸し寿司は、小さな器に盛られた温かい寿司飯と蟹の身を一緒に蒸し上げた逸品!
蓋を開けるとふわっと立ちのぼる蟹の香りとほのかな紫蘇の爽やかさが!
温かい酢飯に毛蟹の旨味が染み渡り、しっとりほぐれた蟹身の甘みと相まって、とても美味しいです!

小肌

小肌の握りは、銀色の皮目が美しく、絶妙な塩と酢の加減で締められた身は、しっとり柔らかで美味しいです!

桜鱒

桜鱒の握りは、淡い桜色が目にも美しい春の味覚♬
脂はサーモンほど強くなく上品で、一口噛むと柔らかな身からほんのりと甘みが!

赤貝

赤貝の握りは、大ぶりで鮮やかな朱色の身が目を引きます!
一口頬張るとコリコリと歯切れの良い食感で、噛むほどに貝特有の濃厚な潮の旨味とほのかな甘みがあふれます!

紫雲丹

紫雲丹の握りは、宝石のような雲丹がたっぷりとシャリを覆う贅沢な逸品!
舌に乗せた瞬間、とろけるクリーミーな食感と甘みが一気に広がります!

とらふぐの白子

とらふぐの白子は驚くほどクリーミーな逸品!
まるでミルクを凝縮したかのような滑らかさで、口の中でふわっととろけます!
白子特有のとろけるコクが舌全体を包み込み、一口で極上の幸福感に浸れますよ♪

穴子

穴子の握りは締めにふさわしい優しい味わい!
ふっくらと煮上げられた身は箸でほろりと崩れるほど柔らかく、口に入れればとろけます♬
濃厚ながらしつこさのない上品な甘みが酢飯と相まって、とても美味しいです!

ねぎとろ(追加)

ねぎとろは、とろりとした鮪の脂身にたくあんが混ざり合い、とても美味しいです!

寛平巻き(追加)

寛平巻きは、温かいかんぴょうと温かい酢飯をパリッとした海苔で巻いたユニークな一品!
すし良月の名物の一品でもあります!
熱々のかんぴょうは甘辛い味付けがしっかり染みており、口に入れると優しい甘みが広がります!
温かな酢飯との組み合わせは最高の美味しさで、最後に心まで温まるような満足感を残してくれます♪

〆の玉!
スイーツ感覚で楽しむことができました!この頃にはもうお腹いっぱいでした♬

すし 良月の内観

カウンター8席のみのこぢんまりとした構えで、木の温もりが感じられるシンプルな内装は非常に落ち着いた雰囲気!
照明も柔らかすぎず明るすぎず適度に抑えられているのもよい感じ!
カウンター越しには大将の丁寧な仕事ぶりが一望でき、包丁の音や炭火で炙る香ばしい香りまで五感で味わえるのも醍醐味!

特筆すべきは先述したヒートランプの存在です!
フレンチの厨房で見かけるようなこの赤いランプがカウンター上部に据え付けられており、一見スポットライトかと思いきや実は調理器具という驚き!
提供直前の握りにわずかに熱を与えて脂を解かせたり、温かい料理を乗せる器そのものを温めたりと、お客様に最高の状態で味わってもらうための工夫だそうです!
鮨店ではまず見かけないユニークな設備かも!

全体として店の雰囲気は終始リラックスしていて、初めて訪れる方でも肩肘張らずに過ごせると思います!

最後に

日本でのかなり有名なお店ということもあり、予約困難店になっています!
私が知っている限り、訪問方法は2つ!
1. 常連さんに連れて行ってもらう
2. Omakaseで不定期に案内される枠を掴み取る

以前は一度訪問すると次回予約が取れたらしいのですが、私が訪問した際は不可でした…
なので、2のOmakaseの枠をつかみ取ることが一番可能性が高いのかなと思います!
結構な頻度で、一定の数の予約枠を空けていただけるので、比較的予約は取りやすいほうがなと思います!
もちろん案内と同時にすぐ予約する必要ありです。悩んでいる暇はありません(笑)
ぜひ日本の超有名お鮨屋さんに訪問してみてください!

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